雪、ときどき嵐

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【大遅刻】舞台『あの子より、私。』感想 ~ 基俊介くん26歳の誕生日に寄せて ~

 

 

 

まずはじめに。

 

基俊介くん、26歳のお誕生日おめでとうございます!

 

このブログは観劇後(2022年2月)すぐに書き始めていたのに、力尽きて途中で終わっていました。現在10月です。8ヶ月以上経ちました。大遅刻です。メモ帳を整理していたら下書きを見つけました。

せっかくのお誕生日なのでしっかり書き切ろうと思います!

あと誕生日を記念して最後らへんにしれっと基くんへの激重感情も紛れ込ませてみました。

 

基くんの1人での外部舞台を観た備忘録。

 

 

↓↓↓↓↓

 

基くんの外部舞台が決まったとき、私は人生で初めて「複数回行こう」と決意した。

そして、情報局やローチケ、当日キャンセル券を駆使して初めて同じ舞台を何回か見た。

 

これか。これが舞台班のオタクか。

 

 

……楽し〜!!(金が飛んでいく絵文字)

 

これまで1回だけ観ていたときは、舞台そのものを味わうことと自担の演技を見ること、その日ならではの要素を楽しむこと等を並行して行わねばならず、結局終わってから何も覚えてないことが多かった(私の海馬はポンコツ)。

だがしかし今回は違う!

全体のニュアンスを掴むとき、それぞれの役者さんを見つめるとき、はたまた基くんをロックオンするとき……。

こうして私は『あの子より、私』を味わい尽くした。

 

まずは、あらすじから。

 

 

 

「ここに住むことができるのは、成功者だけだ。」

有名な政治家がテレビでそんな言葉を残すほど、誰もが夢見る、自然溢れる美しい場所―

ここには、あらゆる世界の成功者が別荘を構える。

そんな別荘地で、実施される“別荘地見学会”。

1日かけて人気エリアの別荘を見学するツアーに申し込んだ3組の参加者たち。

理想の物件を手に入れようと画策する中、少しずつお互いの事情や内面が見えてくる。

 

他人と比べて、自分の価値を知る・・・

私たちは普段の生活で当たり前に自分と何かを「比べる」。

「あの子より、幸せな女に見られたい」と願う大人たちの群像劇。

個性強めな登場人物たちが繰り広げるドラマ。テーマは「比較」。

人間の中に潜む見栄や拗らせを「シニカルコメディ」として描く。

あの子より、私。 | オフィシャルホームページ 2022年1月~2月 上演

 

 

まずね、め〜っちゃくちゃ面白かった。

テーマに「比較」とある通り、各所で女性たちの比較合戦が勃発する。

大学の偏差値、事業の幅広さなど、相手より自分の秀でた部分を主張して、優位に立とうとする。

この物語は、別荘地を買えるくらい天の上の人たちのお話だけれども、本質的な部分は誰にでも当てはまるなと感じた。

 

兎谷夕美はカリスマ美容家。夫でミュージシャンの護と、娘でインスタのフォロワー10万人超インフルエンサーの愛夢、そして息子で趣味でDJをしている大学生の彗との4人家族。

別荘見学会には、他にレズビアンカップルの藤山ルミと山川初美、そして元実力派俳優で現在は小説家として活躍する池亀楓と娘の英美香も参加する。

実は夕美と楓は高校の同級生であり、親友だった。別荘のオーナーが用意したという酒や食事を片手に、思い出話に花が咲く。

しかし、見学会でたまたま感動の再会をした訳ではなく、この見学会は夕美と再会を望んだ楓が仕組んだものだった、というストーリー。

 

高校時代に互いが互いを羨んでいたという夕美と楓の関係性は、「うわ、こういうのあるわぁ…」と思うようなものばかり。

ラストシーンで本心をぶちまける2人の生々しさと清々しさは突き抜けていて、たまらなく心地よかった。

私自身は正直こういう世界と若干距離を置いているから、共感はあまり出来なかったのだけれども、非常に納得した。

黒谷友香さんと遊井亮子さんの演技の熱に心を奪われた。

 

 

比較しながら生きているのは夕美と楓だけでなく、基くん演じる兎谷彗もそうだ。

彗は、本当は音楽をやりたいのにミュージシャンである父・護と比べられるのが嫌で本心を言えないでいる。

 

「好きなことなんて出来るわけないじゃん。うちは普通の家族じゃないんだから」

 

「あいつパントロ(護の所属するバンド)の息子じゃんって言われんだよ。恥ずかしいだろ!」

 

そう父に告げる慧は、ひどく他人の目を気にする人。でも、そうならざるを得ない理由も分かる。

 

しかし、古屋隆太さん演じる護は慧にさらりと言うのだ。

 

「恥ずかしくなんてないよ」

「やらない方が恥ずかしいだろ」

 

このシンプルな台詞を聞いて、私は護というキャラクターの芯が見えた。

 

他人の意見を気にするより、自分の道を生きるべきで、きっとその方が幸せ。

至極単純なことなのだと舞台を見ながら改めて思った。

 

護というキャラクターは常に飄々としている人物だ。

メディアにはあまり出ないアーティストなのに、海外映画の吹替の声優の仕事をひょいと引き受ける。

やりたいかやりたくないか、護の脳内にはきっとこの2つの選択肢しかない。

 

そんな父・護にそっと背中を押される慧の表情がとても良かった。

 

そして最後は護と一緒に曲を作るんだから慧くんってカワイイ!(突然頭悪そうな感想)

 

 

そして松岡依都美さん演じるルミと、しゅはまはるみさん演じる初美も、護とはまた違う形でかっこいい。

忙しくて構ってくれないはーちゃん(初美)に何とかして振り向いて欲しいルミは、すっぽんが食べたい!と駄々を捏ねたり、謎の隙間(謎の隙間ってワードだけ見たら意味分かんないよね)に嵌ったりする。

一見その様子はハチャメチャでワガママに見えるけれども、初美はルミの自分の感情に素直なところを愛しているのだから素敵だなと思う。

他人にどう思われるとか世間体とかをあまり気にしていない初美とルミの関係性は、『比較』する人たちのなかで良い意味で際立っていて良かった。

 

 

まあ護やルミ、初美のように生きられたらいいけど、結局のところ人って他人と比べちゃう生き物なんだと思う。

どうしても周りは気になるし、隣の芝生はいつだって青いし。

 

そんな中で、「あの子より、私」は、それはそれで仕方ないよ!でもあんま気にしすぎないでやりたいことはやった方が楽しいよ!って言ってくれてるような気がした。

拡大解釈だろうけど、私はこの作品を見てとても元気をもらった。

 

誰か1人が完璧に美しく描かれているのではないところにリアルを感じるし、役者が命を吹き込むと全員がキュートに見えてくる。

 

基くんのおかげで素敵な作品に出会えて感謝。

 

 

 

さて。

ここからはオタクの自担褒め褒めゾーンに入りますよォ〜みんな準備して〜!脳死で書くよォ〜〜!!

 

 

 

はァ〜……

基くんってなんでいつもあんな光ってんだ?

 

 

発光!いつ見ても発光してる。自発光?地球の光源?なんでいつも輝いてんだよ好きだよ。

 

 

 

 

 

あの子より私を初めて見た時のツイート。このオタク、毎回基くん見る度に「発光してた…」って言ってるのに1年以上経っても懲りてない。いつでも光って見えてる。

 

これはマジなんだけど、前に人生で初めて基くんを見たとき、あまりに光りすぎてて演者の中で唯一脳内でシルエットしか記憶留められなかった。怖いねオタクって。

それが今でも尾を引いてる。自分が恐ろしい。もう結構な回数基くんの舞台やコンサート見てるのに。

 

と、まあキモい光の話は置いておいて。

基くんの演技の話をしたい。

 

とても上から目線になってしまうのだけれども、基くんの進化が止まらなくて驚いた。

昨年の『いまを生きる』のときは台詞がないシーンでは少しオーバーな演技というか、この表現が合っているのかは分からないけれど、少しジャニーズJrっぽさが残っていたように思う。

それが今回は弱まっていて、兎谷彗の表情をしていたな〜と。基くんに当て書きされた兎谷彗という役だったというのもあるだろうけど、すごく分かりやすい人物表現だったなぁと感じた。

 

家族の中で自分だけがノーマルだと信じて疑わないところも、楓に「大人だね」って言われて「まあね」ってドヤ顔で返してる言い方も、全部未熟で子供っぽいのが可愛い。

停電したら「ダルいダルいダルいこわい」ってお母さんに叫んでるの可愛い。可愛すぎる。

 

基くんの表情の芝居で特に好きだったのは、姉・愛夢と母・夕美が話しているところ。

夢を追いたい愛夢を否定する母の言葉を聞いて呆れた顔をしていて、慧自身の夢の話への伏線になっていた。

細かいところまで作っているんだなぁと思った。

 

あと、誠治。

観劇前は、せいじせいじって皆呟くけど兎谷彗どこ行った?と思ってた。でも、あれはせいじのこと言いたくなるなと思った。

 

高校時代の夕美と楓は、現代でそれぞれの娘役を演じる小林万里子さんと村上穂乃佳さんが演じていて(この演出面白くて好きだった)、その中で夕美の彼氏を楓に紹介した回想シーンがある。

 

その、夕美のヤバい彼氏が「せいじ」(漢字は「誠治」だと基くんのブログか何かで発覚した)である。

まず誠治は、飴を舐めてる。

タバコ吸えないから飴。何その可愛いヤンキー。

そして夕美と付き合っているくせに楓に手を出そうとする最低野郎。

(最低野郎大好き!推しが演じる役が最低であればあるほど私はテンションが上がる。)

誠治のターンになると双眼鏡をスチャッって構えるオタクたちと、ブログで「飴舐めてる時にこっちみんのやめてよ笑」と書く基くん。

 

せいじ、楽しかったな……(回顧)。

 

基くんの演技だけでなく、ボイパとDJシーンも見られて感無量。

ご褒美みたいな舞台だった。

 

先述した護とのやり取りやボイパとDJシーンは映像が残っているので、見たことがない方はぜひ見て欲しい。神映像。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

 

 

あとこれは舞台の直接的な感想では無いのだけれども、基くんが2月のブログでこの舞台を経て自分自身に刺さるものがあったと書いていたのが印象的だった。

 

ブログを全文載せる訳にはいかないので超簡単に要約すると、

"生きていると、理不尽なこともたくさんある。時には全部投げ出したくなるときがあるし、そんな時はマイナス思考になってしまう。でも、今までの環境が全部一緒な人はいないから、比べても意味が無い。大事なのは、TOPを目指すこともだけど、目指し続ける姿勢だ"

みたいな内容。

 

思えば2022年の2月って、私は単なるファンながら少し不安を感じていた時期だったように思う。

IMPACTorsは皆Jrとして若いとは言えないグループ。時間がたくさんある訳では無い。

結成日までの破竹の勢いを肌で感じていたからこそ、いろんな人が見られる外部への露出がもっとあればいいのにと勝手に思っていた。

もちろん舞台やコンサートバックで大忙しだった訳だけども、YouTubeはずっと担当日が貰えないし、カウコンにもIMPACTorsの姿はなくて、めちゃくちゃ悔しかった。

でも年末年始は特に触れたりしなかったから、基くんが同ブログで『なんならカウコンから既に悔しい』って書いていたことに謎に安堵した。悔しいのはオタクだけじゃなかった。……いや、むしろメンバーの方が悔しいに決まってるよな。そりゃそうだ。

でも、悔しいって書いたあとにちゃんと「まずは小さな一歩から」「毎日続けることが大事」「堂々と突き進んでいこう」と書いていたのが、一ファンながらすごく心強かった。

 

私はSnow Manの阿部くんが以前「ジャニーズJrの原動力は悔しさ」って言ってたのが強烈に印象に残ってるんだけど、基くんって結構それを地で行く人だなと思う。

8.8で同期や後輩がマイクを持つ中マンションだったとき、ユニット組んでた皆にちゃかされて本当は悔しかったけど今に見てろよって思いながらヘラヘラしてたって語ってたインタビューも、炎の体育会TVで選抜から外されたあと再度呼ばれた合宿で、監督へ「認めさせます!」って叫んでいたシーンも、全部悔しさを前に進む原動力に変えていた。

笑顔の裏にめちゃくちゃアツい思い持ってるところが好き。

このときのブログを読んで、改めて基くんを応援できてよかったと思った。

 

そして今、IMPACTorsはどんどん外部に進出しようとしている。

基くんは、初主演ドラマの「ぴーすおぶけーき」とジェシーくん主演ドラマ「最初はパー」への出演が控える。

彼が腐らず毎日続けた努力が、これから少しずつ花開いていく瞬間を私は見られるのかもしれない。

そう思うと本当に楽しみ。やっぱり基くんのこと好きになってよかった。

 

前述した舞台動画(誠治のシーンはないけど涙)を見返しながら、基くんのこれからの演技も楽しみにしたい。

 

ひとまず10月から、ぴーすおぶけーきの舞台がある1月までオタクは元気に生きていけます(チケットが取れたら)。

 

ということで、改めて基くんお誕生日おめでとう!

健やかでいてください。

今更の感想だったけど、『あの子より、私』とっても面白くて素敵な舞台でした。

ありがとうございました!

 

写真撮るの一生下手だけど記念なので一応