※この文章は私が本格的にジャニーズJrを好きになってまだ日が浅いからこそ、あえて書き記しておく。「ちゃうで!」という意見は受け付けていない。この文章はあくまでも今の私の主観だ。
ジャニーズJrという舞台は、ある種の人間リアリティショーであり、理不尽の集合体であると思う。
事務所から"推される人"がいる。明確な理由は分からないが、ひと握りの選ばれた人達だけがグループを組む。その中でももっとひと握りの人たちがオリジナル曲を貰える。そしてもっともっと限られた人達だけがデビューする。
それには確証なんてないし、順番なんてないし、気まぐれのようにも見える。でも実は、粗方大人が計算して作った舞台のはずだ(一般人の私の推測でしかないが)。
ただ、大まかなシナリオの中でいかに爪痕を残し、ファンの心を掴み、アピールするかはアイドル自身の力でしかない。
どんなパフォーマンスで応えるか、インタビューで何を回答するか、どうやってISLAND TVを撮るか、それは自分たちで決める。
そうやって自らの手で影響力を生み出して大人を動かし、理不尽が報われる瞬間を作らなければならない。結局最後の最後は彼ら次第。大人は狡いのである。
アイドル達はフルスイングでヒットを出し続けられなければ簡単に消えてしまう。全員頑張っている。それが大前提であり、その上で互いにしのぎを削る。むごいし、平等なんてどこにもない世界だ。
人間は無意識のうちに心を揺さぶられたがる生き物。だから、アイドルを「推す」。楽しいことも、くやしいことも、彼らを通して擬似体験する。
もちろんここまで重い感情で見ている人間は多くはないかもしれないが、少なくともファンはこの感覚を知らず知らずのうちに植え付けられている。
爪痕を残そうともがく彼らを応援したくてグッズを買うし、ツイートするし、ハガキを送る。この行動こそ、真に大人が求めるものなのかもしれない。
アイドルもファンも、いつだって大人の掌の上で転がされている。
Snow Manの阿部くんはいつかのインタビューで「ジャニーズJrの原動力は悔しさ」だと言っていた。これは真理だと思う。
理不尽だらけで「こんなに頑張っているのに」と思ってしまうような世界で唇を噛んで血を流し、たまたまタイミングが合った人間だけが成功を掴み取る。悔しさをバネに、諦めなければ光を掴めるのではないかと信じてまたステージに立つ。
彼らの美しさは、そんな残酷さの上に成り立っている。
このことを知った上で、私はあえてファンとして転がされていたい。
アイドルと一緒に悔しがって、喜んで、そして「まだまだ!」と思えるようなガソリンの一滴になれたら幸せなのだ。
ここで「事務所が〜」とか文句言うなんてつまらないじゃないか。
だってどこまで行ったって理不尽な世界だし、何よりヲタクは事務所の掌の上なのだから。
それよりも、そこから這い上がろうとするアイドルたちに全力の拍手を送ることに力を注ぎたい。自分のシンプルな「好き」という感情を彼らにぶつけていたい。
彼らの強さを信じていたい。
文句を言うのは簡単だ。
一方で、自分の好きだけを伝えることは案外難しい。
でも私は、出来る限り大人が作った理不尽なシナリオへの分岐点をプラス方向に切れるくらい、ストレートな愛を投げ込んでやりたい。もしかしたら何かをきっかけに、作られた運命も変わるかもしれない。
クリエCがグループ名を付けてもらって、オリ曲を貰って、デビューしますように。
日に日に力強さを増していく彼らが大好きだ。今日のステージも、また過去最高を更新してた。
7人にどこまでもついていくよ。
そんなことを思いながら、私は今日もジャニーズJrを推す。