雪、ときどき嵐

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嵐が一旦止んだ

 

 

嵐が活動休止した。
"リアルタイムの嵐"は、もういつ見られるか分からない。

2年前は、2020年12月31日なんてまだまだ遠い先のことだと思っていた。それがもう過ぎた日になった。

雪降る大晦日
This is 嵐 Liveは配信された。 

 

 

snowworld9.hatenablog.com

昨年末のブログで、私はこう書いた。

 

また2021年に入ってからの気持ちを、ちゃんとこのブログに記したいと思う。そのとき思ったことを真っ直ぐに。そして私の宝箱は、きっとその瞬間に閉じられる。

 

だから今日は、宝箱を閉じる作業をしようと思う。

 

 

コンサートを見ながら、私は正面切って嵐の活動休止と向き合ったというよりも、「嵐のコンサートを楽しんだ」という感覚の方が強いかもしれない。

楽しかった。
最後の最後まで、楽しくて幸せだった。

初っ端から枯れるほど嗚咽レベルで泣くかと思っていたけれど、今思えば終始割とさっぱりした涙だったように思う。

私が最初に泣いたのは、紅白でのカイトの挨拶のとき。
松本くんが「僕たちの嵐は一旦止みます。嵐が去ったあとに、虹のかかった美しい空が、どうか、皆さんの前に広がりますよう。明けない夜はないと、信じて」と言ったあと。

「(そんな上手いこと言うなやぁ……)」

と涙が静かにぶわぁっと。すんごい静かに泣いた。

嵐はいつも通りそこにいて、「本当に終わるのかな?」とさえ思っていた中、その挨拶で初めてハッとしたというか。
改めて、彼らは「一旦止む」んだなと。

でも、どこまでも綺麗だと思った。
この苦しい時代と自分たちの名前を掛けて、希望を語る、嵐という奇跡のような国民的アイドル。私が信じ続けた5人は、やっぱりいつだって綺麗だった。

紅白の最後の曲にHappinessを持ってくるところも、大好きな嵐。

「明日を迎えに行こう」だよ?

嵐の明日は見えなくても、確かにそこにあるんだなと思った。


コンサートは、歌詞を見ていたら全部いまの嵐に重なるものばかりで、ひたすら胸がいっぱいだった。これまでの嵐との思い出がたくさん。

台風ジェネレーションの「じゃあ、行ってくる」のところのニノの語り方に今の気持ちが詰まっていたように思ったし、Love Rainbowだ〜なんて呑気に思っていたけど今思い返せばラストの「虹」とかかってたし、もう全てが計算され尽くしていた。
Love so sweetはあの瞬間聴くと違う曲みたいに思えた。何千回と聞いたけど、「思い出ずっとずっと 忘れない空 ふたりが離れていっても こんな好きな人に 出会う季節二度とない」「どこにいても君を"ここ"に感じてる」「明けない夜はないよ Love so sweet」だなんて、まるで嵐と私たちみたいだと思った。
Love so sweetは元から大好きな曲だったけれど、もっともっと好きになった。これからも何度だって聴き直す。もちろん他の曲も、全部。嵐の曲は私の人生だから。

ライブのラスト。ゆっくりと嵐がフェードアウトして去ったあと、東京ドームに虹がかかる。
ずるいな〜と思った。潤くんは紅白から綺麗に物語を作っていた。あまりにも綺麗すぎるストーリーだ。
そしてアンコールはなかった。
嵐は呆気ないほどあっさりと、一旦止んだ。

正直コンサートのラストが割とサラッとしていたから、私は活動休止を深く噛み締めずに2021年を迎えた。でもそれが逆によかったのかもしれない。
ものすごく重くてエモーショナルな演出だったら、まるで終わりにように感じてしまったかもしれないから。
私は常に最悪を想定する人間で、常に"帰ってこない"前提で考えてきたけれど、5人が選んだコンサートのラストがああいう形であったことに少し希望が見えた気がした。
もしかしたら…なんて。

まあでも別に5人はこれからも生きてるし、嵐の音楽はそこにあるし、嵐は全く終わってはいない。だから、大野くんにはこれまで休めなかった分ゆっくり休んで欲しいなと心の底から思っている。高校を3日でやめた彼が、嵐を20年以上続けてるってすごいことだよ。
トップで走り続けるということは、とてつもなく体力と精神力を使うことだと思う。ガス欠になる前に休むことを決断してくれてよかった。彼に穏やかな休息の日々が訪れますようにと願うばかりだ。


そしてライブには私の大好きなIMPACTorsの4人がいたことも嬉しかった。
影山くん、椿くん、大河ちゃんは出られなかったけど、3人の姿もずっと見てた。
グループを組んでいなければ出られなかったであろうあの場所に、IMPACTorsとして出ていたことが本当に嬉しかった。翔くんと潤くんに「IMPACTors!」って紹介されていたのを聞けたのがすごく幸せだった。
私とジャニーズを出会わせてくれたのは嵐で、そんな嵐の活動休止前最後のコンサートで、私が新たに好きになったアイドルを見れて良かった。4人が、きっと3人の分まで懸命に踊っている姿を見たら胸が熱くなった。
2年前は、もう嵐が活動休止したらジャニーズを見ることは無いのかもなんて言ってたけど、気づいたらこれまで見向きもしなかったバックの人たちに魅了されている。
こうやって嵐が作りあげたものは続いていくんだなと思ったし、私の明日は、嵐の思い出と、嵐が出会わせてくれたいろんなアイドルに支えられるんだろうなと思った。

1月1日、嵐が止んだ朝。

なぜだか8時ぴったりに目が覚めて。
起きてすぐ、IMPACTorsとSnow Manのあけおめ動画を見た。

彼らは、嵐がいない寂しさを超える幸せをくれた。
私のジャニヲタの一面はからっぽになることなく、2021年も幸せに満ち溢れていた。

私は、これまで嵐が2年をかけてゆっくりと思い出を宝箱にしまっていく作業をしていた中で、かなり感情の整理が出来ていた方なのかもしれない。
こんな風に、1月1日中には活動休止を穏やかに受け入れていた。

この年始は、嵐だけじゃなくて大好きなYouTuberの水溜りボンドもいなかった。6年間毎日投稿をし続けた彼らが、嵐の活動休止と同じ日に毎日投稿をやめて、そして年始から休んでいた。駆け抜け続けた私の大好きな人たちは、揃いも揃って同じ日に一旦休んだ。
これまた一時活動休止中のSnow Manと3人が休んでいたIMPACTorsだけれど、彼らが事前に撮影していたあけおめ動画、そしてSnow ManYouTubeは三が日を通して毎日上がった。だから寂しさは感じなくて、楽しく時を過ごせた。

人は変わる。きっと10年前の嵐しかなかった私が2021年を体験したら死んでしまうかもしれないけれど、今の私は嵐だけじゃないし、なんだかんだ楽しく生きている。
そんな自分に少しだけ寂しさを感じつつ、まあ幸せだからいいかなって。好きなことに変わりはないんだから。

きっとこれから各所で嵐を見れなくなって、どんどん寂しくなって、そんな期間を経て、いつか、もしかしたら、嵐がいない世の中に私は慣れてしまうのかもしれない。慣れたくないけれど、時間というのは時として残酷だ。
だからこれからも、手元にある嵐との思い出をちゃんと残して、ちゃんと抱きしめて生きていきたい。大好きな嵐を、これからもずっと好きでいる。
音楽を聴いて、ライブのDVDを見て、ダビングしていたテレビ番組を見て、この人たちを好きになった季節と様々な瞬間の輝きをずっと忘れずにいたい。

待ってるよ、とは言えないけれど、おかえり、を言う準備はいつだってできているから。気が向いたら、帰ってきてくれたら嬉しい。

こうして私は、宝箱を閉じる。
終わらない5人の歌を聴きながら。

ありがとう、嵐。愛してるよ。